【自分流にアレンジ度:大】
Life Hacks PRESS vol.2
ライフハックに関する唯一の雑誌。2年後に続編がやっと登場である。知恵や英知の象徴であるフクロウが表紙を飾っているのも、ライフハックらしくて良い。
情報社会は日進月歩どころか秒進分歩である。GTDとライフハックの関係は変わらないが、考え方や手法は日々進化している。2年も経過すれば新しいハックを紹介するのは必然だろう。
- 前倒し&スキマ時間活用でスピードアップ!(仕事を楽しくするための時間術)
- プランニング(設計)
現状の時間の使い方はどうなっているか?/最優先すべきことに時間を使えているか?/最優先するための仕組みを持っているか?/それを最優先するのは楽しいことか?
- プログラミング(配分)
時間を“個装”パックで小分けしているか?/時間の“献立”と“レシピ”を持っているか?/時間のデッドスペースを効果的に活用しているか?/デッドスペースを“予約”しているか?
- オペレーティング(実行)
どれから手をつけるべきか迷っていないか?/先送りを防ぐ仕組みを持っているか?/すべて今日中に終わらせようとしていないか?/「その日暮らし」をしていないか?/「完成品」を目指していないか?
- メンテナンス(保守)
仕事を効果的に片づけようとしていないか?/古い「水路」を放置していないか?/今の仕事は無報酬でも継続できるか?
- 時間管理法を自分のモノにする(7つのロジックと10のテクニック)
ロジック
- 目標の力で時間を集約する
- 目標と現実をつなぐ習慣を作る
- 時間コストに敏感になる
- 情報ダイエットで人生をスリム化する
- ワークフロー化で生産性を上げる
- ツールを最適化する
- 他人との時間を豊かにする
テクニック
- すべてを手帳で記憶する,ユビキタス・キャプチャー
- 「先読み力」で時間密度を倍にする
- Inbox Zeroでメール地獄にさよならを
- Zen to Doneで段階的にGTDをマスターする
- 集中力を高める48:12時間分割法
- 仕事の先送りを防ぐアンスケジュール
- パレートの法則とパーキンソンの法則を味方につける
- 習慣リボルバーで自分を狙い撃ちに
- 理想の1日を設計する「自分テンプレート」
- ルールを,ライフハックを,仲間と共有する
- 仕事の効率アップに役立つウェブサービス&ソフト(厳選利用テクニック60+α)
ToDoリスト管理/アイデア作成/情報収集/時間管理/スケジューラ/学習/辞書/携帯フルブラウザ/検索/書籍検索/蔵書管理/ウェブメーラー/写真管理/情報共有/ファイル管理/情報管理/ニュース記事共有/ブックマーク/メモ帳/文書共有/文書作成/経路案内/地図/天気予報/家計簿
- ストレスフリーのタスク管理を実践する(GTD+R スタートアップガイドVer1.0)
- コラム
もっと仕事が楽しくなる Webサイト&書籍紹介/小さなことから始めよう。/Lifehacking.jpのミッション/ライフハック界の「今」を伝える,ライフハック交差点/ GTDとタイマーで「仕事を成し遂げるスパイラル」を作る
- 付録
ライフハックに役立つウェブサイト紹介
Vol.2だけあって、ライフハックやGTDそのものそのものを紹介している記事は無い。どちらかと言うと、自分なりにライフハックを実践している中級者向けの内容だ。本当の初心者はLife Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
を読めということか。
高校教師がライフハックを実践する場合、基本的に全てアレンジが必要不可欠だ。なぜなら、高校教師はナレッジワーカーであると同時に教育職人だからだ。教員は教科・学年・分掌といったチームで仕事をすると同時に、誰もが一家言を持つ一国一城の主である。仕事術には個性が色濃く反映されるから、ライフハックも独特になるのが自然だ。
本書には実践的なライフハックだけでなく、ライフハックの原型も多く紹介している。ここが重要なポイントだ。特集1と特集2はライフハックの基本的な考え方や道具を紹介しているだけであり、執筆者のライフハックを押し売りは感じない。ライフハック経験者であればアレンジしやすいだろう。また、特集3では60ものウェブツール&ソフトが紹介されている。教員でも一つぐらいは使えそうなものがありそうだ。
個人的に気に入ったのは、ロジック05(ワークフロー化で生産性を上げる)とWeblioの類語辞典(シソーラス)だ。高校は年間行事予定や一週間の時間割が決まっているから、仕事をワークフロー化しやすい。ワークフローがあれば、仕事のカイゼンや引継ぎも容易になる。また、文書作成が苦手な情報数学教師としては、Weblioは助かるツールだ。
ところで、この本には重要な問いがある。巻頭特集の勝間氏のインタビューを引用する。
――― 打ち合わせで無駄を省くにはどうすれはいいでしょうか?
勝間 「打ち合わせに限りませんが、無駄を省けるかどうかは、私は単純に、『無駄を省く動機があるかどうか』だと思っています。無駄を省かない人は、省いてもメリットが無いと思っているから省いていない。『無駄を省いたあとで何をするの?』ということですよ。(以下略)」
高校教師ライフハッカーが効率よく仕事をし、無駄を省いたあと何をするのか。高校教師の本分は、生徒達により良い教育を提供する事だと考える。また、高校教師は30年以上同じ仕事をする教育職人だ。よって、教材研究や自己投資に時間とコストを投下したほうが良い。
生徒指導に時間を使うことを考えても良いが、現場にいればこれは自然とできる事だ。短期的・直接的な教育活動に時間を集中させると、常に全力投球の熱血教育になってしまい、持続可能性は大きく損なわれる。目先の教育に目を奪われる事なく、未来の生徒達にもより良い教育ができる教師の方が良い。30年後に経験豊かなベテラン教師になるか、老体に鞭打つヨボヨボ教師になるか。若いときの教材研究や自己投資で差がつくのは自明だ。
ところで、本書で紹介しているGTD-Rよりも私が紹介した「MTGでGTD」の方が良いと思うのは自分だけ?σ(^^;
最近のコメント